休日の趣味として通い始めた「紅茶教室」。
「紅茶って、何を習うの?」と思われがちですが、
「元々、紅茶が好き」と思っていた私も、それまでの紅茶の知識は、間違いだらけ、知らないことだらけ。
水の種類(硬度)や、お湯の温度、茶葉の量によって、美味しさが大きく変わるなんて思ってもみなかったし、
緑茶や中国茶と違って、紅茶は1度しか成分が抽出されないことも知らなかったし、
有名な「アールグレイ紅茶」が、実は、茶葉に香料を添加したフレーバーティーだということも知りませんでした。
「きちんとルールを守って淹れた紅茶は、本当に美味しい」
「紅茶の産地によって、味や香りが全然違う」
紅茶を知れば知るほど、新鮮な驚きと、感動の連続でした。
レッスンの後は、可愛くて美味しいケーキ等で、ティータイムがあり、
甘い物好きの私には、それがまた楽しみでもありました。
また、嬉しい副産物も。
自宅でのティータイムや、会社のブレイクタイムで、
「今日は何の紅茶を淹れようかな~」
と考え、紅茶を丁寧に淹れて楽しむ、たったこれだけで、何となく過ごしていた毎日が、楽しくなりました。
紅茶教室では、初級→中級→上級クラスへ、1年程かけて進みました。
ステップアップしていく過程で、魅了されたのは「ティーカップ」。
洋食器のレッスンも受講していたので、「ウェッジウッド」、「マイセン」、「ヘレンド」、「ロイヤルコペンハーゲン」等、
世界各国の洋食器ブランドについて勉強しました。
紅茶教室のキャビネットには、いつも色々なブランドのティーカップが所狭しと並べられ、
レッスン後のティータイムで、実際に使わせて頂いていたので、想いは募るばかり。
意を決して、ある日の紅茶教室帰り、新宿高島屋の洋食器売り場に寄って、
自分用に、ウェッジウッドの「ティーカップ」を購入。
当時の、1人暮らしの小さな部屋で、宝物のように大切に使っていました。
こうして、紅茶を通して、ティーカップの魅力を知り、ますますのめり込んでいくのです。
紅茶とティーカップの世界に魅了され、芽生えた想いは「紅茶に関わる仕事がしたい」