「紅茶に関わる仕事がしたい」
大好きな紅茶や洋食器の世界にのめりこみ、
いつしか、そんな風に思うようになりました。
でも、「紅茶に関わる仕事」って?自分はどんな風に紅茶と関わりたいんだろう?
当時、20代前半の私。
通っていた紅茶教室の卒業生の中には、教室のアシスタントをしていたり、
また、自宅で紅茶教室を開いている方も。
しかし、人見知りな私、人前で話すのは苦手。「人に教える」なんてとんでもない!
有名な紅茶専門店や、ティールームの求人も検索しましたが、
会社を辞めてまで、紅茶専門店の売り子や、ティールームのウェイトレスがやりたい?
独り暮らしをしていたし、貯金だってまだ全然無いのに、それでは生活ができなくなる。
そんな現実に直面し、一旦ストップ。
「今はまだ、その時ではない」と、見送ることになったのです。
というわけで、変わらず会社勤めをしながら、
「いつか、紅茶に関わる仕事がしたい、どんな仕事がいいかな?」
と夢を膨らませていました。
「紅茶を淹れるのは大好き」、「洋食器も大好き」
一体自分には何が向いているのかな?
自分の好きなこと、やりたいこと、向いていること、掘り下げていき、
そして行き着いた先が、「ティールームを開きたい」という想い。
好きな空間を作って、好きな食器を使って、好きな紅茶を淹れて、
美味しい紅茶とお菓子で、最高のティータイムを提供したい。
そして、そう思うようになった20代半ばの頃、結婚しました。
夫は、同じ不動産販売会社の同期です。
結婚前から、ティールームの夢を語っていました。
夫も、「やりたいことをやればいい」と、応援してくれました。
家族の理解・協力なしに、夢を実現させることは難しいので、ありがたいことです。
しかし、仕事と主婦業で、忙しく日々を過ごしているうちに、20代後半に差し掛かり、
「いつかティールームを開きたい」
と心の中では思っていても、「いつか」って、「いつ」?
焦ってきました。
20代のうちは、お互い好きな事をして過ごそう、と話していた私たち。
でも、やがて30代になり、「子供を産み育てる」ことを考えると、
そのうち、「ティールームを開く」どころじゃなくなるのでは?
「いつか」は、いつになっても来ない。
「20代のうちに、ティールームをオープンする!」
「夢」は、期限を設けて「目標」にしないと、いつまでも「夢」のまま。
そこで、期限を定め、自分に課しました。
いよいよ、本格始動へ。