4.ティールーム(紅茶カフェ)開業記録~必要な資格は?準備は?~

ティールームをオープンするための、本格的な準備開始です。

まずは、「カフェ開業の本」、「女性オーナーの本」、「経理の本」など、関連の書籍を買いあさり、

開業の流れや、開業資金のこと、必要な資格や設備など、いちから勉強しました。

カフェ開業の指南書は、流れがわかるので、イメージがしやすく、参考になりました。

飲食店開業に必要な資格は、「食品衛生責任者」だけ!

その中で、開業に必要な資格が「食品衛生責任者」だと知り、すぐに取得。

1万円の受講料を支払い、1日講習を受ければ取得できるので、会社員でも手軽に受けられます。

(※そのため、飲食店開業への参入障壁は、とても低いのです)

そして、ティールームを開くにあたって、重要なことって何だろう?

◆お菓子メニューの開発◆

まず考えたのは、「お菓子メニュー」の開発。

ティールームに欠かせないお菓子は、なんといっても「スコーン」。

古今東西、ありとあらゆるスコーンのレシピを集め、片っ端から試しました。

粉、砂糖、配合、焼き時間、焼成温度を、

少しずつ変えては焼き、変えては焼き、変えては焼き、の繰り返し。

夫や家族や、職場に持っていっては試食してもらい、感想を聞きました。

最初の頃は、喜んで試食してくれた夫も、最後の頃には「もう…いいや」と食べなくなりました。

私も「もう一生分のスコーンを食べた」と思った頃、ようやくレシピが決まりました。

しかし、スコーンだけでは、ティールームは開けません。

◆製菓学校の社会人コースに入校◆

当時、大手の料理教室の、「洋菓子コース」に通っていたものの、

家庭で楽しむ向けのお菓子では限界を感じ、製菓学校に通うことを決めました。

週1回の社会人コースとは言え、製菓学校は、受講料が桁違い。

こつこつ貯めてきたティールーム貯金を切り崩し、「これも必要経費!」と入校。

そこには、年齢も職業もバラバラの、いろんな方がいて、

「カフェをやりたい」、「ケーキ教室を開きたい」、「焼き菓子屋をやりたい」、

それぞれの夢を抱えて、半年間の製菓学校の授業がスタート。

先生方はみな、元パティシエで、経験豊富な方ばかり。

授業は常に、「お店で作る場合」を想定しての実習だったので、とても勉強になりました。

お菓子作りの基本はもちろん、保存や管理、原価計算や収益の考え方、厨房まわりの掃除の仕方など。

それまで抱いていた、ぼんやりとした「ティールーム像」が、

次第に輪郭を持ち始め、徐々に現実味を帯びてきます。

この頃、会社に退職の意思を伝え、有休消化期間に入りました。

自由に動けるようになったので、いよいよ物件探しです!

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