ティールームをオープンするための、本格的な準備開始です。
まずは、「カフェ開業の本」、「女性オーナーの本」、「経理の本」など、関連の書籍を買いあさり、
開業の流れや、開業資金のこと、必要な資格や設備など、いちから勉強しました。
カフェ開業の指南書は、流れがわかるので、イメージがしやすく、参考になりました。
飲食店開業に必要な資格は、「食品衛生責任者」だけ!
その中で、開業に必要な資格が「食品衛生責任者」だと知り、すぐに取得。
1万円の受講料を支払い、1日講習を受ければ取得できるので、会社員でも手軽に受けられます。
(※そのため、飲食店開業への参入障壁は、とても低いのです)
そして、ティールームを開くにあたって、重要なことって何だろう?
◆お菓子メニューの開発◆
まず考えたのは、「お菓子メニュー」の開発。
ティールームに欠かせないお菓子は、なんといっても「スコーン」。
古今東西、ありとあらゆるスコーンのレシピを集め、片っ端から試しました。
粉、砂糖、配合、焼き時間、焼成温度を、
少しずつ変えては焼き、変えては焼き、変えては焼き、の繰り返し。
夫や家族や、職場に持っていっては試食してもらい、感想を聞きました。
最初の頃は、喜んで試食してくれた夫も、最後の頃には「もう…いいや」と食べなくなりました。
私も「もう一生分のスコーンを食べた」と思った頃、ようやくレシピが決まりました。
しかし、スコーンだけでは、ティールームは開けません。
◆製菓学校の社会人コースに入校◆
当時、大手の料理教室の、「洋菓子コース」に通っていたものの、
家庭で楽しむ向けのお菓子では限界を感じ、製菓学校に通うことを決めました。
週1回の社会人コースとは言え、製菓学校は、受講料が桁違い。
こつこつ貯めてきたティールーム貯金を切り崩し、「これも必要経費!」と入校。
そこには、年齢も職業もバラバラの、いろんな方がいて、
「カフェをやりたい」、「ケーキ教室を開きたい」、「焼き菓子屋をやりたい」、
それぞれの夢を抱えて、半年間の製菓学校の授業がスタート。
先生方はみな、元パティシエで、経験豊富な方ばかり。
授業は常に、「お店で作る場合」を想定しての実習だったので、とても勉強になりました。
お菓子作りの基本はもちろん、保存や管理、原価計算や収益の考え方、厨房まわりの掃除の仕方など。
それまで抱いていた、ぼんやりとした「ティールーム像」が、
次第に輪郭を持ち始め、徐々に現実味を帯びてきます。
この頃、会社に退職の意思を伝え、有休消化期間に入りました。
自由に動けるようになったので、いよいよ物件探しです!