店舗物件を探し始めたら、あっさりと、希望に見合う物件が見つかってしまいました。
すぐに申込し、物件を押さえました。
夢物語だった「ティールームを開く」話が、急に現実的になりました。
物件は、人通りの少ない裏通りで、なかなか気づいてもらえない場所ではありますが、
駅からは徒歩3分ですので、一度知ってもらえば来てもらいやすいかな、と思いました。
もちろん、人通りの多い駅前のメイン通りなら言うことなしですが、
当然、家賃が高く、個人店にはとても手が出ません。
実際に、今現在、駅前のメイン商店街に立ち並ぶお店は、
昔ながらの老舗を除いたら、ケータイショップや大手のチェーン店ばかり。
さて、物件が決まってからが、大変。やることが山積みです。
まず、夫(←不動産販売会社勤務)や会社の同期(←同じく)に、図面や現地見てもらい、意見を聞いたり、
また、物件の申込はしたものの、資金調達が出来なければ、お店は開けません。
何年もこつこつ貯めてきたティールーム貯金はあるものの、それだけでは到底足りません。
事情を説明し、その間、契約を待ってもらうことになりました。
まず、店舗工事費用の概算を出すため、3社の建築設計事務所に見積もりを依頼しました。
コンセプトは、「英国式ティールーム」。
開業資金の借入のために「事業計画書」を作成する
店舗工事費用の概算が出たら、「事業計画書」を作成します。
必要な資金(開業資金と運転資金(※開業後に必要な資金))の総額の概算を導き出します。
店舗工事費用の概算の他、保証金や礼金・仲介手数料・保険料などの物件取得費用、
業務用の厨房機器の費用、家具や備品の費用の算出。
必要な資金から、自己資金額を差し引いた金額を、借入れることになります。
そして、売上の試算をします。
店舗の広さは決まっているので、キッチンと客席の割合を決めてから、
客席数の設定をし、それから客単価の設定、一日の予想来客数、そこから売上を予測します。
オープンしてからの売上と、軌道に乗ってからの売上の、2通りを試算します。
開業資金と売上計画を記載した「事業計画書」を、
受講した「創業塾」セミナーを主催した、東京商工会議所でチェックしてもらい、
返済計画、売上計画に無理がないか、最終確認をしました。
そして、それを日本政策金融公庫へ持ち込みます。
(※当時、日本政策金融公庫は、20代、女性の開業支援として、金利優遇制度がありました)
必要書類は、事業計画書の他、自己資金の通帳の写し、
店舗改装工事の見積書などの開業資金の裏付けとなるもの、
また、私と夫の、源泉徴収票でした。
「きちんと会社勤めしていたこと」、
「きちんと会社勤めしている配偶者がいること」(←連帯保証人になる、ならないに関わらず)
これらも審査対象になるようです。(※私も夫も、新卒で入った会社にずっと勤めていました)
審査を待つ間には、店舗改装の見積もりを出した3社に、
それぞれ図面を見せてもらいに行き、変更希望をしたり、見積もり額を調整したりしていました。
その間、会社の有休消化期間が終わり、7年半勤めた会社を退職しました。
そして、数週間の審査の結果、融資が受けられることになりました。
押さえてもらっていた店舗物件を契約し、いよいよ改装工事開始です。
ティールームオープンの3か月前のお話です。