「英国菓子専門店」にしたら?
開業半年にして、経営がどん詰まり、廃業危機に瀕している私への、
尊敬する紅茶の師匠からのアドバイス。
戸惑いましたが、悩み、迷う時間さえ惜しい状況です。
「よし!英国菓子専門店にしよう」と決断。
丁度この頃、私には、出会ったばかりの友人がいました。
やがてお店の商品のイラストを手がけてくれる、デザイナー「SAYA」です。
起業仲間から、私の話を聞き、オープン翌月に、お店に来てくれたのが、出会いでした。
実は、開業前に参加した、起業セミナー「開業塾」で知り合った人の紹介です。
こんなところに、ご縁が繋がっていました。
SAYAにも、「いずれカフェを経営したい」という目標があり、
「無給でいいので、勉強のために、手伝わせてほしい」
と、週1ペースで、お店に手伝いに来てくれていました。
そこで、「英国菓子専門店にしようと思う」と打ち明けました。
実は、SAYAは、数か月前に、イギリス留学から帰国したばかりだったのです。
現地であれこれ食べ歩いていたので、タイムリーな情報を持ち、
英国菓子についての知識が豊富でした。
本場の英国菓子や、ティールームの写真もたくさん見せてもらい、
現地で購入した英国菓子のレシピ本も、何冊も借してくれました。
そんなSAYAの強力バックアップのもと、
「英国菓子専門店」にすべく、すぐに準備開始です。
この時、2013年7月。記録的猛暑の年でした。
最低気温が30度を下回らない日もありました。
ただでさえ、人通りの少ない裏通りにあるお店ですから、
猛暑の、特に日中は、人っ子ひとり通らない時間帯も。
7月、8月は、レシピ開発&試作に打ち込むことにしました。
そして、2か月後の、暑さが少し落ち着く2013年9月から、
「英国菓子メニュー」を始めることに決定。
また、この頃、同じCha Tea紅茶教室出身の、経営コンサルタントのゆかりーぬさんからも、
アドバイスを頂いていました。
「たったひとつ「目玉商品」があればいい」
(ちなみに、ゆかりーぬさんは、アフタヌーンティー情報サイト「Tea Magazine」の運営もしていて、2019年「マツコの知らない世界」にTV出演されていました)
しかし、どんな英国菓子が受け入れられるのか。
どんなメニュー構成にするのか。
英国菓子の「目玉商品」は何にするのか。
課題はたくさん。
もう、失敗は許されません。
でも、もしうまくいけば、廃業危機の現状から、きっと脱出できます。
たったひとつの「目玉商品」を考えること、それが成功への唯一の秘策