「本格紅茶とイギリス菓子の店」とコンセプトを改め、
イギリスのもちもちパンケーキ「クランペット」を目玉商品に据えたら、
日本ではあまり見ない珍しさと、
また、9月半ば頃から、暑さが和らいだのも追い風となり、
日を追うごとに、お客様はどんどん増えていきました。
週末は、1人でお店を切り盛りするのでは間に合わなくなり、
取り急ぎ、母や妹、友人に助っ人を頼み、
その後、週末アルバイトを募集するほど。
口コミサイト「食べログ」に、初めてのお客様の書き込みがあったのも、
「クランペット」を開始した、2013年9月でした。
そして、その後、いらっしゃるお客様で、
「食べログを見て、クランペットを食べたくて来ました」
という方が、多かったです。
食べログだけでなく、
「友人のフェイスブックを見て」
「ツイッターでこのお店の情報がまわってて」
と、口コミで来店する方が増えていきました。
痛感したのは、「他には無いメニューがあること」の、強み。
「ここでしか味わえない」を体験したら、人に話したくなる。
口コミは、偶然起きるものではありません。
口コミしたくなる要素を、お店側が作り出さなければいけなかったのです。
お店をオープンして7か月間、気付きませんでした。
考えてみたら、自分だって、珍しいもの見たり食べたりしたら、
写真に撮って、SNSに載せますもんね。
こうして、ありがたいことに、来店してくださった方が、
「クランペット」を、ブログやフェイスブック等のSNSで広めてくださり・・・
どんどんお客様が増えたことで、9月以降は、売上が徐々に上がっていきました。
廃業寸前だったお店は、ギリギリのところで盛り返したのです。
ちなみに、インスタは、2013年の当時、まだ利用者が少なかったですが、
4年後の2017年には、「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれるほど、SNSの主流に。
2020年の今では、口コミサイトより、インスタの影響力のが絶大です。
数年後には、また状況が変わっているかもしれません。
時代の流れは速いので、変化に順応する能力も、お店経営には必要ですね。